2016/06/27 12:49

先週金曜日に、港区にある愛宕神社の千日詣りへ行ってきました。境内ではほおずき市が開かれ、我が家では毎年ここでほおずきを買うのがなんとなく通例になっています。

ほおずきは、漢字で酸漿(さんしょう(酸っぱくてジューシーという意味の中国語)と書いたり、鬼灯と書いたりします。お盆にご先祖が戻ってくる道を照らす提灯として飾られますね。
浅草のほおずき市が非常に有名ですが、ネットで少し調べてみると、元々はこの愛宕神社の千日詣りの縁日で、薬草としてほおずきを売っていたのが始まりということでした。


昔から、ほおずきは煎じて飲むと子供のかんの虫や大人の癪(体の痛みや疾患)によく効くと言われていたそうです。
確かにほおずきは、「酸漿根(さんしょうこん)」などとして知られる生薬です。
漢方では「清熱利湿」といって様々な炎症を抑える効果があるので、咳を鎮め、痛みや熱冷まし、さらには利尿薬としても用いられます。(妊婦さんには使えません)。果実は胃腸にも良いとされるので、一般家庭では常備薬として非常に重宝されたのではないでしょうか。
まさに、千日詣りのお土産にピッタリです。

このように、漢方の知恵や和漢植物の利用方法は、古くから日本の文化に密着し、生活に溶け込みながら進歩を重ねてきたのですね。

ちなみに、ほおずきの実がしっかり熟し少し加熱すればミニトマトのようにパクッと食べられるそうです。
お盆が過ぎたら試してみようかな!?