2020/12/04 16:13

皆様こんばんは、かまくら晴々堂です。激動の2020年もいよいよ12月、

冬の訪れを感じる季節になりましたね。

さて、今日の鎌倉は久しぶりにお天気が良かったので、以前から気になっていた「瓜ヶ谷やぐら群」に足を運んでみました。

葛原岡ハイキングコースを外れ藪の中を分け入って進んでいくと、山肌に突如、大小様々な人工的な穴(やぐら)が現れます。

利用できる土地の少ない鎌倉では、位の高い人々のお墓として山肌の岩盤を掘り、このようなやぐらを作ったそうです。当時はやぐら内部も白やその他の色で塗られ、入り口には木製の扉がある豪華な作りであったようですが、作られてから数百年後の現在では、建造当時のような華やかな装飾は残っておらず、人気のない山肌にただ静かにひっそりと、鎌倉時代の人々の暮らしの名残を伝えています。

風化が進んだ今となってはこのお墓が誰のためのものであったのか知る術もありませんが、このような遺跡を見ると当時の故人への想いや信仰心が伝わってくるようで感慨深いものがありました。そして、このような歴史的な建造物が特に保護されることもなく、現在誰でも自由に出入りができるということは非常に貴重な事だな〜とも思いました。

一説によると、鎌倉市内にはこのようなやぐらが1000基以上も見つかっており、まだ発見されていないものも含めると2000基以上あるのではないか、と言われているようです。皆様も機会があれば、是非鎌倉のやぐら巡りにいらしてみては如何でしょうか?

今回もお読み頂きありがとうございました、それでは皆様、良い週末を!!